トピック
    統合取引アカウントとデリバティブアカウントの違いについて
    bybit2024-05-02 02:09:18

    標準アカウントは、Bybitがプラットフォーム上で最初に提供したアカウントタイプであり、デフォルトとして設定されてきました。2023年9月以降は段階的に、すべての新規利用者に対して、統合取引アカウント(UTA)がデフォルト設定になる予定です。そのため、上記2アカウントの相違点を明確にご理解いただくことが大切です。

     

    標準アカウントで特定の取引を行うには、当該取引に関連する資産を保有している必要があります。一方、UTAは、1つのアカウント内でさまざまな証拠金資産を管理・活用できます。取引の証拠金残高をドル建てで換算するので、特定の金融商品用に決済通貨を保有しておく必要がありません。この機能向上により、UTAは資本をきわめて効果的に活用でき、取引時の柔軟性と効率性が飛躍的に高まります。

     

    この記事では、標準アカウントと統合取引アカウント(UTA)の相違点を詳しくご説明します。





    1. 主な相違点

    標準アカウント

    統合取引アカウント

    取引時の必要証拠金

    取引を実施するには、特定の取引商品に関連する資産を、それぞれのアカウントで保有する必要があります。



    たとえば、USDT無期限契約を取引するには、デリバティブアカウント内でUSDTの保有が必要になります。

    さまざまな証拠金資産を担保として利用できるので、特定商品の決済に対して専用の資産を保有する必要がありません。



    たとえば、統合取引アカウントでBTCを保有していれば、担保価値比率で割り引いたUSDT相当額の範囲内で、USDT無期限を注文できます。

    柔軟性と利用のしやすさ

    特定の取引商品と同一の資産を保有していない場合、取引の選択肢が狭まるおそれがあります。

    取引の柔軟性が高いため、資産タイプの制約を受けずに、さまざまな取引を実施できます。

    管理対象のアカウント

    1. 資金調達アカウント

    2. 現物アカウント

    3. デリバティブアカウント

    4. USDCデリバティブアカウント

    1. 資金調達アカウント

    2. 統合取引アカウント

    3. インバースアカウント


    資金調達アカウントを介して入金および出金を行うことができます。

    取引可能な商品

    現物アカウント:
    • 現物
    • 現物マージン
    • レバレッジトークン

    デリバティブアカウント:
    • インバース無期限/先物
    • USDT無期限
    統合取引アカウント
    • 現物
    • 現物マージン
    • レバレッジトークン 
    • USDT無期限
    • USDC無期限/先物
    • USDCオプション

    インバースアカウント:
    • インバース無期限/先物

    商品間の未実現損益の相殺

    サポート対象外

    統合取引アカウント(UTA)内の異なるデリバティブ商品タイプの未実現損益について、UTA内で相殺できます(分離マージンは対象外)。詳細については、こちらをご覧ください。





    2. 取引商品の種類

    現物/現物マージン取引

    USDT無期限

    USDC無期限

    USDCオプション

    インバース契約

    標準アカウント

    現物アカウント

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    デリバティブアカウント

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    統合取引アカウント

    統合取引アカウント



    (分離マージンモードにおいて、現物マージン取引とUSDCオプションはUTAの対象外)

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    インバースアカウント

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    3. 担保として必要な資産

     

    USDT無期限

    USDC無期限/先物

    USDCオプション

    インバース無期限/先物

    標準アカウント

    USDT

    標準アカウントでは対象外

    各決済用資産

    統合取引アカウント

    統合取引アカウント内の対象となる証拠金資産 





    4. ポジション/マージンモード

     

    マージンモード

    ポジションモード

    標準アカウント

    1. 分離マージン

    2. クロスマージン

    1. ワンウェイモード 


    2. ヘッジモード

    • ロングポジションとショートポジションに異なるレバレッジを設定可能。
    • USDT無期限契約に限り、取引可能。

    統合取引アカウント

    1. 分離マージン

    2. クロスマージン

    3. ポートフォリオマージン

     

    マージンモードの切り替えは、未決済のポジションや有効な注文がある場合でも、こちらに記載の基準に従って行うことができます。

    1. ワンウェイモード 


    2. ヘッジモード 

    • ロングポジションとショートポジションの両方に対して、同一のレバレッジ設定が必要。
    • USDT無期限契約に限り、取引可能。





    5. 借入金と利息

     

    現物マージン取引

    USDT無期限

    USDC契約

    インバース無期限&先物

    標準アカウント

    ユーザーは、返済の担保として他のマージン資産を使用し、プラットフォームから借入を行うことができます。借入額には利息がかかります。

    借入は対応していません。

    借入は対応していません。

    借入は対応していません。

    統合取引アカウント

    ユーザーは、返済の担保として他のマージン資産を使用し、プラットフォームから借入を行うことができます。借入額には利息がかかります。詳細はこちらをご覧ください。

    借入は対応していません。





    6. リスク管理

     

    強制決済

    標準アカウント

    マーク価格が強制決済価格に達すると、強制決済が実行されます。強制決済価格は、必要証拠金率や維持証拠金率、利用可能残高などのパラメータに基づいて算出されます。

    統合取引アカウント

    それぞれのマージンモードに応じて、異なる基準で強制決済が行われます。


    分離マージンモード:標準アカウントと同様に、マーク価格が強制決済価格に達すると、強制決済が実行されます。


    クロス/ポートフォリオマージンモード:ポジションの必要証拠金や維持証拠金に応じて、アカウントの必要証拠金率や維持証拠金率が算出されます。アカウントの維持証拠金率が100%に達した場合、強制決済が行われます。詳細については、こちらをご覧ください。





    強制決済プロセスの詳細については、以下の記事をご参照ください。

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